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マルセン親子写真教室 作品のご紹介(入賞作品発表)

2014年10月28日

9月27日(土)龍の口グリーンシャワーの森(岡山市中区祇園)にて難波先生(第10回マルセン文化賞受賞)を講師に迎え開催しました「マルセン親子写真教室」にご参加いただいた皆様から、お写真を投稿していただきましたのでご紹介します!
お子様が撮られた大人顔負けの本格的な作品から、子どもらしいユニークなもの、そして真剣に勉強されていた大人のみなさんの素晴らしい写真、どれも大変に関心させられる作品ばかりでした。今回は難波先生が「子ども部門」と「大人部門」とそれぞれに金・銀・銅・入選作品を選考され講評を添えてくださいました。

※写真をクリックするとフルサイズで表示されます。

 

『子ども部門』
■金賞 「いもむしと露払い」 西江 幸隆さん(小学1年生)
前にある木の実と後方のマツボックリの先端にピッタリとピントがあっており、とても質感がうまく撮れ、きれいな仕上がりになりました。バックもすっきりとしていて人物もワンポイントとなっています。全体にムードがある面白い作品です。

金賞 いもむしと露払い(西江幸隆 小学1年生)

■銀賞 「天の川」 小橋 咲弥さん(小学3年生)
タイトルが生きています。逆光をきれいに生かした作品です。主役のモミジは勿論のこと、バックの処理も大変うまく撮れています。するどい目でとらえた作品です。

 天の川

■銅賞 「美花」 中原 康陽さん(小学4年生)
野菊の花の下を少しカットし、左に写し込んだことで、右側に目線が自然に流れ、画面以上の広がりがでた作品となりました。深まっていく秋を感じます。

美花(びはな)

□入選 「きりがかかった木」 久岡 楓河さん(小学6年生)
幻想的な写真ができました。色も面白く出ています。息を吹きかけて写す方法は、実際の映像を見ながら撮れるデジカメならではです。欲を言えば、後ろに人工物の金網が写っているので反対側から写せば、もっと面白い作品になったかもしれません。

 きりががかった木

□入選 「森の主(あるじ)」 瀧下 美月さん(小学2年生)
タイトルがいい。へたに顔に見える部分のみをアップに撮りがちですが、トリミングしないで、このままがいいと思います。地面をじっと見つめていると、どこにいるかわからない森の主が、目玉をギョロリとむき、こちらを見つめている。主役の目玉を中心に置かないことにより画面に広がりを感じます。目の付け所がとても良かったと思います。

 森の主

 

『おとな部門』
■金賞 「紡ぐ」 遠藤 幸子さん
被写体として、小さい部分をうまく捉えバランスのいい作品ができました。右下のクモもとてもいいアクセントとなり、全体を引き締めています。バックのボケや水滴をうまく使い立体感を生み出しています。色彩もとてもキレイです。幸子さんの他のクモの巣を撮られた作品もとても美しく、バランスがよくすばらしい出来だと思います。

紡ぐ

■銀賞 「彼岸花」 森下 宏治さん
木と緑のボケをうまく使って主役を浮かび上がらせています。色のバランスがとてもいいです。木の黒が縦のラインとなり、後ろの緑も美しく逆光をうまく使った作品です。

彼岸花

■銅賞 「ひつじ」 中原 聡恵さん
光のやわらかいボケをうまく使っています。狙いが大変面白い。欲を言えば木の右側の枝が少し気になりました。もう一工夫すると、まだまだ面白いものが撮れるかもしれません。

ひつじ

□入選 「冬支度」 瀧下 研さん
動きの激しいエンマコオロギをうまく捉えることができました。作品にするには、とてもむずかしい被写体です。小さな昆虫を写すときには、目にピントが合わないといけませんが、この作品はピッタリと目にピントがあっています。とてもうまく撮れた作品です。

冬支度

□入選 「宝石」 大塚 祐子さん
逆光でよく撮れています。露出をもう少しアンダーで写すとクモの糸の色も良くなりバックの黒が引き締まったかも知れません。オスのクモがとてもいいアクセントになっています。バランスよく写しています。

 難波先生と撮った宝石

『その他の作品』
▼中原 聡恵さん・康陽さん親子

ハート (中原聡恵) 森のさかな (中原聡恵) 朝日を浴びて (中原聡恵)
天からの光 (中原康陽 小学4年生) ガイコツ (中原康陽 小学4年生) ちびっこブドウ  (中原康陽 小学4年生)

▼遠藤幸子さん・朝葉さんペア

虹色の糸 (遠藤朝葉 小学5年生) 空に向かって (遠藤朝葉 小学5年生) 森の贈り物 (遠藤朝葉 小学5年生)
森にかかる虹 (遠藤幸子) 補修中 (遠藤幸子)

▼内田 侑良くん

へんな葉っぱ (内田侑良 小学1年生) へんな葉っぱ2 (内田侑良 小学1年生)

▼森下 宏治さん・凜音さん親子

虹色の糸 (森下宏治) 蜘蛛 (森下宏治) かがやく草 (森下凜音 8歳) 
かがやくくもの巣 (森下凜音 8歳)

▼西江 幸隆くん

虹の流れ (西江幸隆 小学1年生) すずなり (西江幸隆 小学1年生)

▼小橋 尚志さん・咲弥さん親子

お星花 (小橋咲弥 小学3年生) 緑輝いて (小橋尚志) 花のくらげ (小橋咲弥 小学3年生)
狙ってかまえて (小橋尚志) いのち (小橋尚志)

▼大塚 祐子さん・菜々美さん・誠司くん親子

キレイなクモのおうち (大塚祐子) 呼んだ? (大塚誠司 小学3年生) お顔をよく見せて (大塚誠司 小学3年生)
みーたーなー (大塚菜々美 小学5年生)

▼久岡 楓河くん

マツボックリとカマキリ (久岡楓河 小学6年生) トカゲ (久岡楓河 小学6年生)

【難波先生 総評】
なかなか成功しない蜘蛛の糸の撮影が、短い時間で皆さんが集中して受講され、また場所もよかったのかもしれませんがとてもうまく撮れていました。デジカメの特徴を生かした最接近撮影の方法をうまくつかんで今までにないものが、撮れていると思います。自然の中で太陽に向かって写す逆光の撮影に成功しています。アップ、ロング、回って写してみるなど何度も撮ってみるといいものが写せます。
またお子さんの自然を見る目が非常に純粋でそれが写真に現れています。作品を通し、純真無垢な気持ちが伝わってくるようでした。それぞれのお子さん独自の視点が良かったです。今後もお休みを利用して、ゆっくり撮影を楽しんでください。いい写真が撮れると思います。

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