マルセン財団

第4回マルセンスポーツ文化賞

マルセン文化大賞

山口 松太(漆芸家)
山口 松太(漆芸家)
平成18年5月日本工芸会理事に就任。沖縄以外では、制作不可能とされていた琉球漆器特有の装飾法である「堆錦」を本土の環境下で試み、備中漆の特性に着目した新たな技術開発によって堆錦餅の制作に成功した。平成18年岡山市デジタルミュ-ジアムによって、山口 松太氏の「乾漆油枩堆錦彩華紋合子」の全制作工程が映像記録され、一般にも広く公開。備中漆復興への並々ならぬ努力とともに積極的な技術公開は、高く評価される。

マルセンスポーツ賞

麻生 薫(ハンドボ-ル競技の指導) 岡山県立倉敷天城中学校 教諭
中京女子大学卒業、ソニ-国分時代に選手として活躍の後、平成13年倉敷北中学校講師、平成14年下津井中学校に新採用教諭として赴任しハンドボ-ル顧問に就任。精力的に指導を続け、平成17年度に指導者として初めて全国大会へ出場しベスト8進出。指導力の高さを示した。平成18年度全国中学校ハンドボ-ル大会準優勝を飾る。また、県選抜チームとして第15回JOCジュニアオリンピックハンドボールで優勝。コ-チとして手腕を発揮した。
岡山県作陽高等学校サッカ-部(サッカ-競技)
現在126名の部員を擁し、地元密着の活動を行っている。平成17年度には女子部を発足させ「湯郷Belle」と連携し下部組織として活動している。全国大会には、岡山県代表として32回(インタ-ハイ17回・選手権大会15回)出場。第85回全国高校サッカ-選手権大会では、岡山県勢初の快挙となる準優勝を飾った。
岡山湯郷Belle(サッカ-競技)
旧美作町と岡山県が地域スポ-ツの振興を図ることを目的として民間企業や地域住民の協力を得て設立した女子サッカークラブチームで、チ-ムの活動は、美作市をはじめ県内外に及び、日本代表選手を輩出するまでになってきている。 平成18年10月開催の兵庫国体では、第4位。11月開催の日本女子サッカーリーグでは総合4位。平成19年1月開催の第28回全日本女子サッカ-選手権大会準優勝を飾った。
長田 京大(体操競技 新体操の指導) 岡山県立井原高等学校 教諭
平成11年精研高校新体操男子部発足とともに監督として就任。全国制覇を目標1に日々部活動の指導に取り組んでいる。平成18年全国高等学校総合体育大会 男子団体優勝、大舌恭平選手 個人男子総合優勝、第59回全日本選手権(高校の部)優勝、第61回国民体育大会(兵庫国体)準優勝をするなど指導力の高さを示した。
牧野 吉伸(ウエイトリフティング競技の指導)岡山県立笠岡工業高等学校 教諭
この競技の特性から高校入学まで男女とも経験者がいないため、ゼロからの指導となる。そうした中、常時全国大会で好成績を収めている。本人も競技生活を続け、自己研鑽に努める一方、女子選手の育成に手腕を発揮しウエイトリフティング競技の普及・発展に貢献している。平成18年度 第8回全国高等学校女子ウエイトリフティング競技選手権大会学校対抗の部 優勝、個人の部48kg級 守屋 美穂 ト-タル優勝、53kg級 稲谷 春菜 ト-タル3位、平成18年度 全国高等学校総合体育大会 ウエイトリフティング競技 個人の部 53kg級 是友 陽介 ト-タル2位になるなどその指導力を十二分に発揮して好成績を挙げている。

マルセン文化賞

多胡 昭彦(天文学の振興)美咲町立さつき天文台長
40年以上にわたり彗星と新星の発見に活躍し、観測場所として「津山」の名を世界的に 有名にした。アマチュア天文家の活動に刺激を与え続ける一方で、「星を観る会」等において子どもたちをはじめ多くの人々の指導・啓蒙に努めている。昭和43年5月タゴ・ホンダ・ヤマモト彗星発見から昭和44年にはタゴ・サトウ・コサカ彗星など発見。平成13年には「はくちょう座新星2001-2」を発見した。平成18年10月に、アマチュア天文家としては、世界初となる「マイクロレンズ現象」観測に成功した。
田丸 稔(美術 彫刻の振興)倉敷芸術科学大学 専任講師
岡山大学在学中からその才能を発揮し、第22回日展(第3科彫刻)に初入選を果たした。 平成3年 第21回日彫展初入選、平成15年 文化庁主催第17回現代美術選抜展「横を向いた女」を出品、平成17年 第3回日韓現代美術選抜展(福岡・ソウル)「赤銅色」を出品、平成18年11月2日東京都美術館で開会の「第38回日展」3科彫刻部門で「赤銅色」が特選受賞(第34回に続き2回目)。
宮尾 昌宏(美術 陶芸の振興)備前焼作家
平成3年 佐賀大学を中退し、備前で修行を始める。平成7年 窯元備州窯に入り、岡山県重要無形文化財山本雄一氏の指導を受ける。平成9年 第14回田部美術館「茶の湯造形展」入選、平成10年 第41回日本工芸会中国支部展入選、平成13年 和気町で、登窯を築き独立、平成17年 第52回日本伝統工芸展初入選、平成18年 第53回日本伝統工芸展に出品した「備前鉢」が日本工芸会会長賞を受賞。この賞は、備前焼作家では、初めてである。

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