マルセン財団

第18回マルセンスポーツ文化賞

マルセン文化大賞

森野 美咲
大学卒業後、国内外で好成績を収め平成30年国内最高峰の日本音楽コンクールで優勝を果し、マルセン文化特別賞を受賞している。ヨーロッパを中心に活躍する中、世界の巨匠が審査員を務め若手音楽家の登竜門として知られるヨハネス・ブラームス国際コンクールで日本人初の1位を獲得、広く名前を知られるようになった。地元では岡山フィルハーモニック管弦楽団コンクール管弦楽団とも再三共演するなど、地域貢献に尽くしている。今後のますますの活躍が期待される。

マルセン特別賞

井狩 裕貴
2019年ユニバーシアード大会では男子400m個人メドレーで1位となり東京五輪に出場をも期待される成績を収めスポーツ賞を受賞。その後に開催された日本選手権兼東京五輪選考会(男子400m個人メドレー)派遣標準記録を突破し、岡山県勢では25年ぶりとなるオリンピック日本代表に決定し出場。今後さらなる飛躍が期待される。
就実高等学校 女子バレーボール部
同校は県内屈指の強豪校で昨年は昭和・平成・令和の元号のもとインターハイで優勝し、スポーツ賞を受賞した。全日本バレーボール高等学校選手権大会は「春高バレー」の愛称で知られ、主要大会の中でも高校生が最大の目標に掲げるステージである。1995年大会以来25大会ぶり3回目の全国制覇を果たし、コロナ禍で閉塞感が漂う地域に勇気と感動をもたらした。

マルセンスポーツ賞

大池 水杜
全日本BMXフリースタイル・パーク選手権において、第1回から連続で優勝を勝ち取り4連覇を成し遂げ、東京五輪代表に出場した。
新谷 仁美
平成30年現役復帰後見事に復活し、昨年実施された東京五輪選考会を兼ねた日本陸上競技選手権長距離10000mでは、18年間破られなかった1万㍍の日本記録を実に30秒近く更新し優勝し東京五輪代表に内定。そして日本のエースとして東京五輪出場。

マルセン文化賞

岡山史料ネット
災害時に顕著な歴史遺産の散逸や消滅を防ぐため県内の関係諸団体と連携構築し、大規模災害時での初動態勢や資料保全活動、被災した歴史資料等の修復方法の実演、活動報告等を定期的に行い、災害が発生する前に、日常的な文化財の防災対策を広く喚起している。また、市町村史や各種報告書などから、資料名と時代、所蔵者、所在地等を抜き出し、県内の地域歴史資料のデータベース化を進め、災害が発生したときに迅速に資料を探せるよう取り組んでいる。平成30年7月豪雨においては、水損した写真や古文書等の応急措置の方法を、SNSを通じて紹介し、資料を廃棄しないよう呼びかけるとともに、被災した図書館や資料館等から約千点の歴史資料を救出して、現在に至るまで、その修復・整理活動を継続するなど、地域の歴史資料や文化財の保全。活用に貢献している。こうした活動の数々は、県内の文化財保護活動の範となっており、今後益々の活躍が期待される。
中島東松神座
松神神社歌舞伎舞台は地域主催で不定期公演だったが、平成14年から「横仙歌舞伎四季の公演春」として毎年4月に定期公演を催している。公演は江戸時代さながらの地下芝居。中島東松神座を中心に稽古、舞台づくり、歌舞伎の参加型イベント、展示や撮影会、こども歌舞伎教室等を通じてコミュニティづくりを進め地域振興に貢献している。
福田 廉之介
 幼少期から国内外の数々のコンクールで優勝するなど、類まれな才能を発揮してきた。国内外のオーケストラとの共演も多く、読売日本交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニック管弦楽団、ルーマニア国立放送管弦楽団などと共演し、ジャンカルロ・ゲネーロ、山田和樹、飯森範親といった指揮者とも共演している。地元岡山フィルハーモニック管弦楽団とも共演を重ねてきた。令和2年にはクラシック音楽の普及や次代を担う音楽家の支援を目的に、一般財団法人「The MOST」を設立。コロナ禍の下、国内若手トップ奏者による管弦オーケストラ「The MOST」を率いて岡山、東京、金沢での公演を敢行し、多くの聴衆の共感を得た。音楽的実力とともに、卓越した行動力は称賛に値する。

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