マルセン財団

第19回マルセンスポーツ文化賞

マルセン栄誉大賞

井手 康人
画家としては、平成2年日本美術院展覧会に初入選して以来、多くの作品を出品され足立美術館賞、外務大臣賞、天心記念茨城賞、大観賞、文部科学大臣賞、内閣総理大臣賞と頂点を極めている。 岡山県関係者としては平成26年に平櫛田中以来100年ぶりに日本美術院同人に105人目として推挙された。一方、地域においては教育委員として、芸術文化行政に尽力し、地域の発展に寄与している。

マルセンスポーツ大賞

小松原 美里・尊
2016年に結成しわずか3年で全日本選手権を優勝し、日本を代表する選手として活躍している。2022に開催された北京五輪では、表情豊かでダイナミックな演技とその時々に伝えたいメッセージに合わせた選曲や振付で団体戦入賞の一役をにない日本チーム初の銅メダルを獲得した。フィギュアスケート"アイスダンス"では現在、全日本4連覇中の日本を代表する国際カップルとして岡山県民に希望と誇りを与えた。
佐藤 友祈
21歳当時脊髄炎を発症し車いす生活を余儀なくされたがロンドン2012パラリンピックをテレビで見たことをきっかけに陸上競技を始め、3年後の2015年世界選手権400m(T52)で初の世界タイトル獲得した。翌年リオ2016パラリンピックでは400m/1500mで銀メダルを獲得。以降2017年、2019年世界パラ陸上選手権ともに400m/1500mで二冠達成し、東京2020 パラリンピックでは国民の大なる期待のもと東京2020パラリンピック 400m/1500mに出場し、リオパラリンピックで後塵を拝したレイモンド・マーティン選手と両レースともまさに死闘を演じ、出場2種目でパラリンピックレコードを更新し金メダル二冠を達成したことは、国民・県民のみならず障害のある者に対しても希望と勇気を与えた。
原田 のどか
小学年時に軟式野球を始め、中学からは硬式女子野球クラブチームを経験し、岡山南高2年の2008年に女子野球ワールドカップの日本代表として「1番右翼」で初優勝に貢献した。太陽誘電入社後、6年間の経験を積み16年に初めて日本代表に選ばれ、国内屈指の守備力を誇る外野手で、2017年の東アジアカップで代表デビューを果たし、18年ジャカルタ・アジア大会では日本の5連覇に貢献し、3大会ぶりに開催される東京2020ソフトボールでは岡山勢初で選ばれ、「持てる力を発揮し、一つでも多くのチームの勝利に貢献する。最初から最後まで全力でプレーしたい」との豊富のもと優勝(金メダル)を獲得したことは県民の感動を同窓生に勇気と希望を与えた。
山本 由伸
小学生の時から始めた野球に集中できる環境を求め宮崎・都城高校に進学し、1年で夏の選手権宮崎大会に出場果たすと秋からは本格的に投手へ転向し2年春にストレートで147km/h、同年夏の宮崎県新人野球大会で151km/hを計測。同大会決勝ではノーヒットノーラン達成等の実績で九州四天王と評価をされ、オリックス・バファローズに入団してからは普段の努力と潜在能力を発揮し、オリックス・バファローズの大黒柱として最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、勝率第1位の4冠を達成し、「沢村賞」とパ・リーグ最優秀選手を受賞。また、東京2020オリンピックではエースとして活躍し侍ジャパンに悲願の金メダルを獲得し、県民のみならず国民に感動をもたらした。
山﨑 樹一郎
映画館のない真庭市に移住後、真庭から映画を発信することを目指してシネマニワを設立し、作品はすべて真庭市内で撮影し地元民との共同作業により制作し、作成した映画を市内で上映イベントを開催したり市内小中学校で映画を通して教育に取り組み映画普及への貢献は大である。本年作成された「やまぶき」は第51回ロッテルダム国際映画祭のメイン部門タイガー賞に出品されたことは日本映画としては7年ぶりの快挙であり、地元住民のみならず県民・国民に感動を与えた。

マルセン特別賞

岡山県立井原高等学校新体操部
平成17年開催の岡山国体に向けて平成11年地元井原市、県スポーツ協会の支援を受け創部。 地域とともに活動し、令和2年マルセンスポーツ賞を受賞。その後も令和3年に全国総体で優勝し令和元年から連覇を果たし「新体操のまち井原」として部活動を通じて教育・地域振興の貢献は大であり、同校新体操部の活躍に県民・地域住民に誇りを与えた。
梶谷 翼
7 歳から競技を始め、高校ゴルフの伝統校滝川第二高校へ進学し、「希望に起き、努力に生き、感謝に眠る」の部訓のもと、日々努力し全国優勝を目指し学生生活を送っていた中、’19 年の国際対抗戦「トヨタジュニアワールドカップ」で女子日本代表として個人4 位、団体優勝を果たした。同年は「日本ジュニア」で優勝し、「日本女子オープン」で9 位に入りローアマチュアを獲得した。’21年4 月、マスターズの会場で決勝を行う「オーガスタナショナル女子アマ」でプレーオフを制し日本勢初制覇を遂げ、県民のみならず国民に感動を与えた。

マルセンスポーツ賞

創志学園高等学校女子柔道部
岡山県の強豪校として高校柔道の牽引役を務めている同校は令和2 年に開催された第43 回全国高校柔道選手権個人戦では5 階級中4 階級で優勝を含み5 位入賞を果たしている。 創志学園高校は第70 回大会に岡山県代表として7 階級全てに出場し、2 階級で個人優勝、1 階級で5 位入賞を果たしている。また、同部は32 回大会中3 回以上連続出場を9 回果たす実績をもって、女子団体戦では見事優勝し、県民に感動を与えた。
中島 未莉
小学校でもらったチラシがきっかけでスピードスケートを始め、高校生の時頭角を現し国体第75回大会から優勝を含め連続入賞し、昨年の第77回国民体育大会冬季大会のスピードスケート・ショートトラック競技では、少年女子500メートルで2年ぶり2度目の栄冠を獲得した。今国体で岡山勢の優勝第1号となり、県民に感動を与えた。
三宅 星南
5歳からフィギアスケートを始め、高校3 年時第75回国体において、個人・団体で優勝を納めた。同年11月開催の第89回全日本フィギアでは第3位、今年度第90回では6位入賞を果たし、日本スケート連盟からJOC オリンピック強化選手に指定され、強化選手として臨んだ「四大陸フィギュアスケート選手権」では4位入賞を4果たし、地元町民のみならず県民に感動を与えた。

マルセン文化賞

木口 雄人
ピアノを幼少期にはじめた他、作曲、合唱、トロンボーンにも熱中し、多彩な音楽経験を積む。第41回山陽学生音楽コンクール高校生の部第1位、第9 回宝塚ベガ学生ピアノコンクール大学生の部第1 位。京都市立芸術大学大学院を首席で修了し、ヨーロッパに渡りウィーン国立音楽大学大学院で研鑽を積み、ソプラノ歌手森野美咲氏とデュオを組みブラームス国際コンクールで最優秀歌曲伴奏賞を受賞した。翌年、イタリアの「スクリャービン国際ピアノコンクール」で第2位(1位なし)最高位を獲得し、2年連続となる国際コンクールでの栄誉に輝いたことは地元住民のみならず県民に感動を与えた。

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